なるほど・ザ・ベトナム座談会 選考時のハプニングあるある集をご紹介

こんにちは。廣済堂HRベトナムです。
突然ですが、みなさんはベトナム人採用選考の際、日本人として理解しづらいハプニングに見舞われたことはありませんか?
今日は、先日行った人事採用担当経験者2名との座談会の中でも話題となった、これまでに体験したハプニングあるあるをご紹介したいと思います。
これを読めば、あなたもベテラン採用担当の仲間入り?!
それではさっそく行ってみましょう。

今日はよろしくお願いします。早速ですが、お二人はベトナム人採用歴って長いのですか?

よろしくお願いします。そうですね、私はそんなに長くはなくて、半年ほどです。製造業の現地責任者として毎日多くのVN人採用に携わっていました。

よろしくお願いします。私はサービス業の事業統括として2年弱、日本人・ベトナム人採用に携わっていました。

初めての連続?!採用エピソード

早速ですが、お二人の採用エピソードを聞かせてください。

いろいろありますよ。まず、私が一番驚いたのは“面接までたどりつかない”方の実に多いこと。応募いただいて、じゃあ面接となり、日程を決める。ここまではいいんですが、いざ面接当日に候補者が来ない。キャンセル連絡が入ることはまずなくて、エージェントの方から「本日はすみません。実は候補者のご家族が…」と謝罪が入ったり。最初こそ、そうなんだ、と同情しましたが、他の候補者でも同様のことが起こり、ああ、これは“面接キャンセルの常套句”なんだな、と。

私も同じ経験を何度もしました。「雨が降っているので面接に行けません」という理由で連絡が来た際にはもうこの方の選考はあきらめましたね。

身につまされる思いです…。弊社の場合、担当コンサルタントはもちろん前日や当日朝に候補者へコンファームの連絡を入れてはいます。

それは私もエージェント在籍経験があるので理解していますよ。それでも日本人の採用と比べるとベトナム人の面接キャンセルはしょっちゅうで採用担当者としては心象を悪くします。後日面接が行われたとしても、採用基準は上がってしまいますね。

家族が病気、けがをした、の他にもバイクが故障したからいけない、というキャンセル理由もありましたね。せめて面接時間前に連絡を入れてほしいなと。せっかく、書類選考を通って採用に一歩近づいたのに、なんとももったいない気がします。
というのも、書類選考でも、いろいろなドラマがあったからこそ、なんですが。

ドラマ、ですか?

CV貼付写真は宣材写真にあらず…

VN人の方のCVって日本でスタンダードな履歴書と職務経歴書で分けて書くフォーマットではなくて、ひとつにまとまったものじゃないですか。

そうですね。英文で書かれているものを私たちは普段ベトナム人採用の時にはよく目にします。

たとえば、そこに載っている顔写真。証明写真にある無背景、シンプルな服装で写っていることはまずなかったりします。日本では履歴書の写真も選考基準の一つになりますから、日系企業へ応募するならここは気を付けてほしいと思います。

自分をアピールするような、花を持っていたり、加工が入っていたりが多い中で、いわゆる日本的な写真を貼付されたCVは日本の商習慣がわかっているなとプラスに作用することもありますね。よっぽどのことがなければ、顔写真だけで書類選考NGにはしませんが、CVといえば経歴やスキルを過大評価して記載している方もかなりいらっしゃいましたね。

面接後のフィードバックでそういった評価をいただくこともありますね。申し訳ない気持ちになります。

面接は、候補者から申告された経歴やスキルを実際にお会いし質問しながら確認する場なので、ご本人の自己評価と企業の求めているレベルとのギャップがあるのは仕方ないことだと思います。
ただ、日本語スピーカーの場合、JLPT(日本語能力検定)資格をお持ちではないのに、「N2相当」と記載されていることがありますね。で、実際面接してみるとなかなか通じなくて、緊張を差し引いても、N3にも届かないんじゃないかな?と思うことが多々ありました。資格ありきではないけれども、ポジションによっては必須要件となることもあるのでここは正しく申告してほしいですね。

そうなんですよね。それから、技術系の採用の場合、採用条件に〇〇の操作ができること、となっていたのに、入社してすぐに実は未経験でした、なんていうこともありました。CVには経験〇年、と記載されていたのに、です。
入社後ご自分もつらかったと思うんですが、やはりそこは正直に伝えてほしいですね。

弊社では日本語スピーカーの候補者には必ず日本人による日本語チェックを行い、また、担当コンサルタントにも候補者への十分なヒアリングを実施してもらうことでそのような事態を未然に防ぐ対策を取っています。

そうですね。これは転職エージェントの大きな役割だと思いますね。私たちもCVからその候補者にお会いするのを楽しみにしている部分も大きいのですが、期待した分、落胆も大きいこともあります。

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ベトナム人採用の面接は初めての連続!?

面接時のハプニングなども聞かせていただけますか?

これは聞いた話にはなるのですが、候補者が面接時間よりも30分以上早くついてしまった時のこと。無断で工場に入り、くまなく見学をされていたそうです。興味関心があるのはいいんですが、せめて誰かに断ってほしかったと面接担当の方が苦笑いしていましたよ。

個人的には、時間にルーズだと言われているベトナム人で時間前に着いたことは評価したいですけどね。

あとは、夫の採用面接に妻がついて来たことがありました。面接室にはご遠慮いただきましたが、工場の敷地内で面接が終わるまで待機してもらいましたね。

私の場合、面接会場は市内のオフィスだったのですが、今日はどちらでパーティーですか?と聞きたくなるような、派手な服装で来られた候補者がいました。お客様と接することの多い業種だったので、T.P.Oから教育するのか…と採用を思いとどまってしまったケースがあります。

面接にふさわしいファッションについてもアドバイスはしています。華美なプリントなどはやはり控えたほうがいいですよね?

悪目立ちしてしまうともったいないので、スーツじゃなくても、面接にふさわしい服装をお願いしたいですね。
日本も就活シーズンになると、リクルートスーツ集団が黒々しくて烏(からす)みたいだというのが有名ですよね。世界から見たら奇異と思われている。日本も変わっているとは言えますけどね。

ベトナム人採用の難しさ

最後に、私が採用で一番苦労していることについて話していいですか?日本人もそうですが、ベトナム人の方は面接でなかなか本音を言ってくれない。たとえば、他社の選考が進んでいる、とか、実は第一志望は別の会社だったとか。
面接時に質問はありませんか?と聞いても、たいていは「ありません」と答える方が多いのも本当に?とこちらが不安になったりもします。
面接後に候補者も前向きと聞いていたのでオファーを出そうとすると、他社へ入社を決めたため、辞退しますとの連絡が何度も続いたときはやっぱりショックでしたね。

これに関しても、弊社では担当コンサルタントと候補者のリレーションシップの強化で、候補者からの本音を聞き出し、適切なアドバイスを行うように意識しています。ただ、彼らなりの考えがあっても、私たち日本人には理解できない部分はありますね。

だからこそ、エージェントとして自分が採用企業の立場だったらとイメージし、適切なサポートを行うことが求められていると思いますね。

それは、候補者サイドにも言えることですよね。候補者の立場に立って、何を求めて転職活動を行っているのかをしっかり理解し、手助けいただくことで信頼関係ができ、納得のいく転職が実現できるんだと思います。

責任重大だなとひしひしと感じています。それだけ、やりがいももちろんあるのですが。

今日はありがとうございました。なかなかびっくりなエピソードもありましたが、示唆に富んだトークとなりましたね。私自身転職エージェントとして勉強になることも多くありました。
これからも採用企業や候補者から信頼されるエージェントを目指したいと思います!

いかがでしたでしょうか。みなさんもここでご紹介ケースと似たご経験をしたことが一度はありませんか?自分だけじゃないんだな、とお感じになった方もいらっしゃることと思います。
これらは一見、理解不能に見えても、実はお互いのミスコミュニケーションだったりすることもあるのではないでしょうか。
私たち廣済堂HRベトナムは企業と候補者双方を繋ぐ役割をしっかりと果たし、Win-Winの関係性を築く存在であり続けることをお約束します。

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