ベトナム転職者インタビュー

直感を信じてベトナム転職から、介護職の現場へ

ベトナムへの転職と言うと多くの人は見知らぬ土地への大きな賭けだと思うかもしれません。言語も文化も違う中、うまく仕事を進めることができるのか、そもそもちゃんとした生活ができるのか。と日本とはまったく違うかもしれないことに不安を覚えることが当たり前かもしれません。
実際に内閣府の調査では、海外転職に興味がある人に、外国で働く上で,気になることを聞いたところ,「治安」を挙げた者の割合が70%を超えており、前向きな人々の中でも現地で生活をすることへの不安感が大きいのも事実です。
そんな中、日本ではバイクが渋滞をなし、木造の屋台が立ち並ぶ「途上国」のイメージが先行するベトナムへの転職をして、5年が経つ星さんのお話をうかがうと、現地に暮らすことによって見えてくる、ベトナムでの「普通の生活」、「普通の仕事」が浮き上がってきました。

自分の直感を信じて決めた、ベトナム転職のきっかけ

出身地の栃木県から上京し、東京で長年、介護の仕事をしていた星さんは、ふとしたきっかけでベトナムに興味を持ちます。それは「水曜どうでしょう 原付ベトナム縦断1800キロ」。ベトナム好きの方なら一度は耳にしたことがあるほど有名な北海道テレビの人気番組ののラスト企画として「Last Run」と銘打ち放送された番組です。星さんがこの番組を見たのは放送からしばらくあとなので、「以前の」ベトナムを見たわけですが、この番組を見て、一気にベトナムに心惹かれます。
「水曜どうでしょう」で描かれているベトナムは、とても荒々しく、交通は混沌としています。おびただしい数のバイクが荷物を載せ、大型トラックの行き交う舗装もままならないような道を縫うように進みます。途中、前が見えなくなるほどのスコールの中、ずぶ濡れでバイクを走らせたり、照りつける太陽の下を進んだりしていました。一方で、現地ガイドのニャンさんをはじめとしたベトナムの人々はとてもあたたかく、ホスピタリティ溢れる行動でメンバーの道中を思い出深いものにしていっていました。
そんな番組を見ていて、いても立ってもいられなくなり、星さんは「移住するつもりで」ベトナム旅行に行ったそうです。数日間のベトナム滞在で、ホーチミンの人々にふれあい、たくさんの出会いの中で、自分の直感が間違っていなかったことを確信し、ベトナム移住を決意したそうです。

ホーチミンへの移住の決断と準備

帰国後はベトナムに移住するために「とりあえずお金を貯める」ために約1年、東京で介護の仕事を続けながら、貯金をしていきます。今ほどネットの情報もなく、もともとインターネットにもあまり詳しくない星さんは、ベトナム転職や、ベトナムでの生活について、ほとんど情報がない中、1年くらい暮らせるお金をためる。ということで200万円ほどの貯金をしたそうです。
無事に目標とする金額の貯金を達成した星さんはついに日本での仕事をやめ、ホーチミンに向かいました。事前の調査などはほとんどなく、「とにかく現地で仕事を探す」ということでホーチミンでの暮らしをはじめました。 想像していたとおりのホーチミンでの生活をしながら多くの日系企業にコンタクトをとり、ついに採用にいたります。

夢中のまま始まった、ベトナムでの仕事と日々の生活

これほどまでにベトナムを愛してやまない星さんのホーチミン生活は毎日がエキサイティングでベトナムを満喫しているようなものかと、お伺いしたところ、普段はあまり出歩かず、家にいることも多いそうです。ベトナム人や日本人の友人から誘われると週末出かけることはもちろんあるそうですが、日本にいた頃からどちらかと言うと「家派」な星さんは週末も家でゆっくりしていることが当たり前ということ。
実は在住日本人にはこういう方は意外と多く、毎日の生活が刺激的で「東南アジアの熱のある毎日」を送っているわけではなく、普通に仕事をして、ご飯を食べ、家に帰って過ごす、と言う普通の生活を送っています。ベトナムの空気を愛してやまない星さんにとっては、この「普通」をベトナムで送ることが心地よいようです。
ホーチミンではいくつかの仕事を経験した星さん、ベトナムに来た当初は英語もベトナム語もまったくと言っていいほどのレベルでしたが、日本語教師の仕事をしていた頃にはベトナム語の勉強もして、ベトナム語のコミュニケーションも取れるようになりました。ベトナム人スタッフと仕事をするときはできるだけ要望を具体的に伝え、イメージのズレがないように気をつけるそうです。

介護の現場にもどる – ベトナムの発展とともに進む人生

星さんがホーチミンに住み始めた2013年から、ホーチミンは大きくかわりました。中心地にはマクドナルドやスターバックスコーヒーのような、外資系のチェーン店が昔ながらの個人商店や飲食店に変わって入居していきます。中心地に住んでいた人や、地方から上京してくる人たちのために郊外には多くのマンションが建築され、大型ショッピングモールも多数オープンしました。平均収入が増えて、個人の車の所有率も上がりました。
以前は大学などでホーチミンに上京、就職しても両親の面倒を見るために田舎に変えることが当たり前のようにありましたが、最近はホーチミンに住み続けることを選び、両親をホーチミンに呼ぶことも多くなってました。
そんな中、ホーチミンでまた、介護の仕事につくことになった、星さん。日本語教師から始まった、ベトナムでの仕事ですが、ベトナムの経済的成長、発展を通して、星さんの経験を必要としているように思えました。

ベトナムへの転職の現在と今後、海外移住を考えている方へ

星さんがホーチミン移住を決意したころと比べて、ベトナムは経済的に発展し続けていますて。実際に、2018年のベトナムの実質GDP成長率は7.1%を記録し、これは2008年の世界経済危機以降10年間で最も高い成長です。急速に変わるその街並みに、世界屈指の大都市東京の面影を感じる日本人も少なくありません。このようなベトナム経済の発展は結果的に、より多くの職種、業種で日本人が働ける環境にも繋がっています。
在住日本人も年々増加し、日本人にとってもより便利になっているホーチミンでは、「刺激を求めて訪れる途上国」ではなく、私たち日本人にとっての「普通の生活」「普通の仕事」が当たり前になり、近年は家族での移住も増えてきています。
星さんのように1年かけて貯金し、リスクを負ってベトナム転職、というハードルも劇的に下がり、日本人のベトナム就職についての情報や、転職時のサポートもとても充実しています。また、ベトナム在住の日本人も年々増加していて、たくさんの日本人会やコミュニティで生活の幅も広がってきています。
海外での生活、海外での仕事に少しでも興味のある方は、ぜひ、弊社のコンサルタントにご相談いただければと思います。


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